鉄筋棒取り表(定尺集計表)は、設計で必要な鉄筋を、市場で流通する定尺材からどう切り出すかを計画する表です。
鉄筋メーカーが販売する定尺材は 3.5m〜12.0m(0.5m刻み)。設計上の鉄筋長さはバラバラなので、どの定尺から何本取れるか、どれくらいロス(端材)が出るかを事前に計算します。
テーブルの各行に鉄筋1種類分のデータを入力します。
| 項目 | 入力方法 | 例 |
|---|---|---|
| 記号 | 自由入力 | S1, W1, C1 など |
| 使用箇所 | 自由入力 | スラブ配力筋、基礎梁主筋 など |
| 径 | ドロップダウン選択 | D10〜D32 |
| 長さ(mm) | 数値入力 | 2700(ミリ単位) |
| 本数 | 数値入力 | 48 |
長さ・本数を入力すると、以下が自動で計算されます。
| 項目 | 計算内容 |
|---|---|
| 1本重量 | 設計長さ(m) × 単位重量 |
| 設計重量 | 1本重量 × 本数 |
| 定尺長 | ロス率が最小になる定尺を自動選択(★推奨) |
| 取合 | 定尺1本から切り出せる本数 |
| 注文本数 | 必要な定尺材の本数(=設計本数÷取合、切り上げ) |
| 注文重量 | 注文本数 × 定尺長 × 単位重量 |
| ロス率 | (注文重量 − 設計重量)÷ 設計重量 × 100 |
鉄筋メーカーが販売する標準的な長さです。3.5m〜12.0mまで0.5m刻みで18種類あります。
設計長さに対してどの定尺を選ぶかで、端材(ロス)の量が大きく変わります。
定尺長のドロップダウンには、各定尺ごとの取合本数とロス率が表示されます。
| ロス率 | 表示色 | 判断 |
|---|---|---|
| 10%以下 | 青 | 適正。そのまま発注してOK |
| 10〜15% | 黄 | やや多い。他の鉄筋との抱き合わせ棒取りを検討 |
| 15%超 | 赤 | 要見直し。別の定尺長や組み合わせを再検討 |
テーブル下部に自動で表示される集計表です。径ごとに設計重量・注文重量・ロス率がまとまっています。
| 径 | 設計重量(kg) | 注文重量(kg) | ロス率(%) |
|---|---|---|---|
| D13 | 1,234.5 | 1,345.6 | 9.0% |
| D16 | 2,345.6 | 2,567.8 | 9.5% |
| 合計 | 3,580.1 | 3,913.4 | 9.3% |
合計行を見れば、全体のロス率が一目でわかります。
横軸が径、縦軸が定尺長のマトリクス表です。鉄筋屋への発注書をそのまま作れる形になっています。
数値は注文本数を表しています(例:D10 × 5.5m = 24本)。
入力した鉄筋データから、搬入に必要な車両と回数を自動で計算します。
| 条件 | チェック内容 |
|---|---|
| 荷台長さ | 最大の定尺長が荷台に載るか(例:12m定尺 → 荷台12m以上) |
| 最大積載量 | 1回あたりの重量制限に収まるか |
| 搬入回数 | 少ない方がコスト・工程的に有利 |
既にExcelで鉄筋リストがある場合、CSVまたはTSV形式で取り込めます。
以下の列構成に対応しています。列数は2〜5列まで柔軟に認識します。
| 列数 | 列の内容 | 例 |
|---|---|---|
| 2列 | 記号, 使用箇所 | S1, スラブ配力筋 |
| 3列 | 記号, 使用箇所, 径 | S1, スラブ配力筋, D13 |
| 4列 | 記号, 使用箇所, 径, 長さ(mm) | S1, スラブ配力筋, D13, 2700 |
| 5列 | 記号, 使用箇所, 径, 長さ(mm), 本数 | S1, スラブ配力筋, D13, 2700, 48 |
="D13" も正しくD13として認識します。
径と長さが含まれていれば、最適な定尺長が自動で選択されます。記号と使用箇所だけの場合は、取り込み後に径・長さ・本数を手入力してください。
JIS G 3112「鉄筋コンクリート用棒鋼」に準拠した単位重量(kg/m)です。SD295A・SD345共通。
| 径 | 呼び名径(mm) | 断面積(cm²) | 単位重量(kg/m) |
|---|---|---|---|
| D10 | 9.53 | 0.7133 | 0.560 |
| D13 | 12.70 | 1.267 | 0.995 |
| D16 | 15.90 | 1.986 | 1.560 |
| D19 | 19.10 | 2.865 | 2.250 |
| D22 | 22.20 | 3.871 | 3.040 |
| D25 | 25.40 | 5.067 | 3.980 |
| D29 | 28.60 | 6.424 | 5.040 |
| D32 | 31.80 | 7.942 | 6.230 |
1種類の鉄筋だけで棒取りするとロスが出やすい場合、短い鉄筋と長い鉄筋を同じ定尺から切り出すことでロスを大幅に減らせます。
ロス率だけを追求すると12mの定尺が最適になることがありますが、搬入路が狭い現場では長尺材が入りません。ロスが少し増えても搬入しやすい定尺を選ぶ判断も重要です。
棒取りで出た端材は捨てずに、以下に活用できます。
本ツールの「発注数量マトリクス」を使えば、径×定尺長の組み合わせで整理された発注リストが自動で作成されます。鉄筋業者への発注ミスを防げます。
いいえ。入力データはすべてお使いのブラウザ内(localStorage)に保存されます。サーバーへの送信は一切ありません。URL共有の場合もデータはURL文字列に含まれるだけで、外部サーバーには保存されません。
はい。スマホではカード表示に自動で切り替わります。ただし棒取り表はデータ量が多いため、PCやタブレットの方が快適に操作できます。
もちろん大丈夫です。★推奨はロス率が最小の定尺を自動で選んでいるだけです。搬入条件や現場の保管スペースに合わせて、別の定尺長を選んで問題ありません。
含まれません。本ツールの「長さ」欄には、継手・定着を含めた加工寸法(切断長)を入力してください。設計図の配筋長に継手長・定着長・フックを加えた値が切断長になります。
定尺長に対して設計長さが短すぎる場合(例:定尺12mに対して設計長さ500mmなど)、取合本数は多くなりますが、注文本数が切り上げのため端数分のロスが発生します。なるべくロスの少ない定尺を★推奨から選んでください。
現時点ではD10〜D32に対応しています。D35・D38・D41・D51については、単位重量一覧を参考に手計算で対応してください。
これはExcel側の自動変換が原因です。本ツールからCSV出力する際は ="D10" の形式で出力しているため、Excelで開いても日付に変換されません。逆にExcelからCSVを作る場合は、径の列を「文字列」に設定してから保存してください。
データはブラウザごとに保存されるため、別のブラウザでは表示されません。データを引き継ぐ場合は、「共有」ボタンでURLを作成するか、「CSV」ボタンでファイルに書き出してから、別のブラウザで読み込んでください。
印刷はA4横向きに最適化されています。印刷設定で用紙の向きを「横」に変更してください。また、ブラウザの「背景のグラフィック」オプションをONにすると、色付きの表がきれいに印刷されます。
はい。発注数量表の下にある「発注メール作成」から、宛先・納入希望日・備考を入力して「メーラーで送信」を押すと、お使いのメールアプリが起動して発注明細が本文に入った状態で開きます。そのまま送信できます。「本文をコピー」でLINEやチャットに貼り付けることもできます。
画面下部の「クリア」ボタンですべてのデータを削除できます。確認ダイアログが表示されるので、誤って消してしまう心配はありません。