建設業でClaude Code(クロードコード)を使ってみた|現場監督が作ったツール5選
- 建設業でAIを使ってみたいけど、何ができるのかわからない
- プログラミング経験ゼロだけど、AIでツールを作れるって本当?
- 現場の書類仕事や日々の作業を、もっと効率化したい
こんにちは、B監督です!
「AIで仕事が変わる」と聞いても、建設業の現場ではピンとこない方が多いと思います。
この記事では、土木の現場監督である私がClaude Code(クロードコード)というAIツールを使って実際に作った現場向けツールを5つ紹介します。プログラミング経験ゼロでも、ここまでできます。
正直、プログラミングの知識はありません。でも「こういう機能がほしい」「ここを直して」と日本語で伝えるだけで、ツールが形になっていきました。

すべてブラウザで動作し、スマホでも使えます。データはブラウザ内で処理されるため、写真や情報がサーバーに送信されることはありません。
① 写真台帳ジェネレーター
「Excelの台帳どこいったっけ?」を無くすツールです。
ブラウザにブックマークしておけば、ちょっとした写真台帳をさっと作りたいときにすぐ作成できます。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 写真取り込み | ドラッグ&ドロップで追加。EXIF情報(撮影日時・GPS)を自動取得 |
| 一括入力 | 撮影箇所・説明文を全写真にまとめて反映 |
| 出力 | PDF・Excel両対応。Excelでも写真入りの台帳形式で出力 |
| テンプレート連携 | Excelテンプレートに記入→アップロードで情報を一括セット |
写真を選んで情報を入力するだけで台帳が完成します。Excelのテンプレートを探す手間も、写真を1枚ずつ貼り付ける作業もなくなりました。

② KYネタ帳
毎朝のKY、正直ネタが尽きてきた。いつも同じこと書いてる気がする。この悩み、現場監督なら誰でも経験があるはずです。
100件以上の危険予知ネタが内蔵されており、以下の条件でフィルターできます。
- 災害の型(墜落・転落、転倒、挟まれ、感電、熱中症など)
- 作業動作(歩く、運ぶ、掘る、乗る・降りるなど)
- 天候(雨、猛暑、強風、雪・凍結など)
- 季節
「今日のおすすめ」機能もあり、曜日や季節を考慮したネタを自動で提案してくれます。使用済みのネタにはマークが付くので、同じ内容の繰り返しも防げます。
③ 鉄筋棒取り表(定尺集計表)
ロスが少ない定尺をおすすめしてくれて、おすすめの車両まで計算してくれるツールです。材料費・運賃の削減が簡単に行えます。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 対応径 | D10〜D32(JIS G 3112準拠の単位重量を自動セット) |
| 最適化 | 定尺長ごとのロス率を自動計算し、最もロスが少ない定尺に★マークを表示 |
| 集計 | 径別集計表・発注数量マトリクスを自動生成 |
| 積載計算 | 車両を選択すると、何台必要か算出 |
| 出力 | CSV出力・印刷・発注メール送信・共有URL |
定尺の選び方ひとつで端材の量が大きく変わります。ロス率を自動で出してくれるので、発注前の確認がかなり楽になりました。

④ スピーチ作成ツール
毎月ある安全教育、安全大会、安全衛生協議会。言いたいことは浮かんでいるけど、話し言葉が見つからない。そんなときのお助けツールです。
選べる項目は以下の通りです。
- 場面(安全大会、朝礼、起工式・竣工式、懇親会など)
- 目的(開会挨拶、安全訓話、乾杯、締めなど)
- スピーチ時間(1分〜10分)
- 話題(労災統計、熱中症、働き方改革、人手不足、DXなど12種)
- 口調(かたい・ふつう・やわらかい)
- 自由入力(言いたいことやエピソードを反映)
厚生労働省の統計データや建設業の時事ネタも組み込まれているため、最新の情報を含んだ挨拶文が作れます。
「言いたいことはあるのに、うまく文章にできない」って場面、現場監督ならよくありますよね。このツールは、5分もかからずにスピーチの原稿が完成します。

⑤ あなたの指示伝わります!(多言語指示ツール)
年々外国人労働者が増えてきています。しっかりコミュニケーションをとって仕事を行えるツールです。
建設業に特化した専門用語(玉掛け、型枠、生コン車など)を収録しており、一般の翻訳アプリでは出てこない言葉も正確に変換できます。サイトの対応言語も切り替えられるので、双方で使えるツールになっています。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 辞書モード | カテゴリ別(安全、保護具、重機、作業、危険など)で検索 |
| 指差し会話モード | 画面いっぱいに大きな文字で表示。騒音のある現場でも伝わる |
| 音声読み上げ | ベトナム語・インドネシア語の発音をブラウザで再生 |
| カタカナ読み | 「ズン ライ!」「バハヤ!」など、カタカナで読み方を表示 |
| 緊急ボタン | 画面右下に常駐。「止まれ!」「逃げろ!」「救急車を呼んで」を1タップで表示+音声再生 |
| オフライン対応 | 電波の弱い現場でも使える |
外国人の方と一緒に仕事をする現場が増えてきて、指示がちゃんと伝わっているか不安に感じることがありました。このツールは、建設現場で本当に使う言葉だけを集めています。
使っているうちに覚えてきて、アプリが不要になったら、言語も覚えられて一石二鳥ですね!

なぜ現場監督がAIでツールを作れるのか
「プログラミングができないのに、ツールなんて作れるの?」と思うかもしれません。
Claude Codeの場合、やることは3つだけです。
- 「こういうツールが欲しい」と日本語で伝える
- 出来上がったものを確認する
- 「ここを直して」と修正を指示する
この繰り返しで、ツールが完成していきます。
大事なのは「プログラミングの知識」ではなく、「現場で何に困っているかを言語化できるか」です。現場監督は日々の業務で課題を肌で感じているからこそ、的確な指示が出せます。
写真台帳ツールは「EXIF情報を自動で取って」「Excelでも写真入りで出力して」と指示を重ねて、1日で形になりました。現場の「こうだったらいいのに」が、そのまま形になる感覚です。

Claude Code(クロードコード)とは?始め方と必要なもの
Claude Codeは、Anthropic社が開発したAIコーディングツールです。
ターミナル(黒い画面)上で動作し、日本語で「こういうツールを作って」と指示を出すだけで、AIがコードを書いてくれます。一般的なChatGPTとの違いは、ファイルの作成・編集・実行まで自動でやってくれる点です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 必要なもの | パソコン(Mac / Windows / Linux) |
| 料金 | Claude Pro(月額20ドル)またはClaude Max(月額100ドル〜) |
| 環境 | ターミナル(コマンドプロンプト)上で動作 |
| 知識 | プログラミング知識は不要。日本語で指示を出せればOK |
Claude Codeはスマホやタブレットでは使えません。ツールを作るにはパソコンが必要です。ただし、作ったツールはスマホでも使えます。

始め方の詳しい手順は、今後の記事で解説する予定です。
よくある疑問
スマホでも使えますか?
Claude Code自体はパソコンが必要です。ただし、作ったツールはスマホやタブレットのブラウザで問題なく使えます。現場ではスマホで使い、ツールを作るときだけパソコンを使うイメージです。
費用はどれくらいかかりますか?
Claude Proプラン(月額20ドル、約3,000円)から利用できます。たくさん使う場合はClaude Maxプラン(月額100ドル〜)もあります。ツールを月に1〜2個作る程度ならProプランで十分です。
プログラミングができなくても大丈夫ですか?
この記事で紹介したツールは、すべてプログラミング知識ゼロの状態で作りました。「こういう機能がほしい」「ここを直して」と日本語で伝えるだけです。コードを読む必要もありません。
まとめ
建設業の生成AI活用率は全業種で最も低い9.4%(帝国データバンク 2024年調査)と言われています。裏を返せば、今から始めれば周りと大きな差がつきます。
Claude Codeは「プログラミングができる人のためのツール」ではありません。「現場の課題を知っている人」にこそ使ってほしいツールです。
この記事で紹介したツールは、すべて当サイトで無料公開しています。まずは使ってみてください。
ご安全に!
この記事で紹介したツールはこちら → ツール一覧ページ
現場監督の日常に役立つ情報はこちら → 工事写真台帳を無料で作れるツールをAIで自作した話
