工事写真台帳を無料で作れるツールをAIで自作した話|現場監督の体験記
「写真台帳のエクセルテンプレ、どこに保存したっけ…?」
現場監督なら一度は経験があるんじゃないでしょうか。急に道路占用の写真が必要になったり、役所提出用に1枚だけ台帳を作りたい時に、あのテンプレがどのフォルダにあるのかわからない。
この記事では、プログラミング経験ゼロの土木の現場監督が、AI(Claude Code)で写真台帳ツールを作った話です。無料・登録不要・データも外に出ません。
ブックマークしておけば「ここにある」が明確になる。単発用途にちょうどいいツールです。

写真台帳ジェネレーターでできること
写真を選んで、情報を入力して、PDFかExcelで出力する。やることはこれだけです。
- 写真枚数に制限なし(3枚ごとに自動で改ページ)
- PDF・Excel両方で出力できる
- Excelで事前入力した内容を一括で反映できる
- 工事名や施工者名は自動保存(次回アクセス時にそのまま入っている)
- データはPCの中で完結(サーバーに送信されない)
情報漏洩の心配がないのは、現場仕事では大きいです。
なぜ作ったのか?
きっかけは「テンプレが見つからない問題」です。
エクセルの写真台帳テンプレートは持っています。でも、急に道路占用や役所提出用に1枚だけ台帳が必要になった時、あのテンプレがどのフォルダにあるかわからない。
PCの中を探し回って、見つけて、開いて、写真を貼って、サイズを調整して──たった1枚の台帳にこの手間はしんどい。
だったら、ブラウザでブックマークしておけば、いつでも同じ場所にあるツールを作ればいい。そう思ったのがスタートでした。
ここで大事なのは、このツールは本格的な電子納品の代わりではないということです。
電子納品が必要な大規模現場なら、蔵衛門やフォトラクションのような専門ソフトを使うべきです。このツールの出番は「急に1枚だけ必要になった」「役所提出用にサッと作りたい」という単発の用途です。
用途を分けて使えば、無料ツールと有料ソフトはケンカしません。
プログラミング未経験でも作れた理由
使ったのはClaude Code(クロードコード)というAIツールだけです。
Claude Codeは、Anthropic社が作ったAIアシスタント「Claude」を、パソコンのターミナル(黒い画面)から動かせるツールです。日本語で「こういうツールを作って」と指示すると、AIがコードを書いて、動かして、エラーを直して、また動かしてくれます。
自分がやったのは「こうしてほしい」と伝えることだけです。
「AIにどう指示を出せばいいかわからない」という人は、ChatGPTやGeminiに「Claude Codeにこう頼みたいんだけど、どう伝えればいい?」と聞くのがおすすめです。AIにAIへの指示の出し方を聞く。これが意外とうまくいきます。

プログラミングの勉強は一切していません。「写真を選んでPDFにするツールを作って」から始めて、「ここをこう変えて」「Excelでも出せるようにして」とフィードバックを繰り返しただけです。
有料ツールと何が違うのか?
正直に比較します。
| 写真台帳ジェネレーター | 蔵衛門・フォトラクション等 | Excelテンプレート | |
|---|---|---|---|
| 料金 | 無料 | 月額数千〜数万円 | 無料 |
| 登録 | 不要 | 必要 | 不要 |
| データ送信 | なし(PC内完結) | サーバーにアップロード | なし |
| 出力形式 | PDF・Excel | PDF・Excel | Excel |
| AI仕分け | なし | あり | なし |
| 機能の豊富さ | シンプル | 多機能 | 最低限 |
| 向いている場面 | 単発・急ぎの提出 | 電子納品・大規模管理 | 手元で少量 |
有料ツールを否定するつもりはまったくありません。大規模現場で数百枚の写真を管理するなら、専門ソフトの方が圧倒的に楽です。
このツールが向いているのは、「そこまでの機能はいらない」「1枚だけサッと作りたい」という場面です。
使い方(3ステップ)
ステップ①:工事情報を入力する
工事名・施工者名・発注者名・日付を入力します。一度入力すると自動保存されるので、次回からは入力不要です。
ステップ②:写真を追加して説明文を入れる
写真をドラッグ&ドロップで追加して、各写真に説明文を入力します。
ステップ③:PDFまたはExcelで出力
ボタンひとつでA4サイズの台帳が完成します。
直感的に操作できるようにしているので、迷うことはないと思います。
正直な限界
メリットだけ書いても信用されないので、正直に書きます。
AI仕分け機能はありません。 写真を自動で工種ごとに分類する機能はないです。写真の選択と説明文の入力は手動です。
大量の写真には向きません。 100枚を超えるような写真管理は、専門ソフトの方が効率的です。
スマホでも動きますが、PCの方が楽です。 写真の選択やドラッグ&ドロップはPC画面の方がやりやすいです。
あくまで「台帳を出力するツール」です。写真管理アプリではありません。
まとめ|「めんどくさい」はAIで減らせる
プログラミング経験ゼロの現場監督でも、AIでツールが作れる時代になりました。
このツールは作ったばかりなので、使ってみた感想や「こんな機能がほしい」というご意見をお待ちしています。お問い合わせフォームやX(@B_kantoku)のリプ・DMからお気軽にどうぞ。
まずは一度、使ってみてください。
このツールを作ったAI「Claude Code」について詳しく知りたい方は、こちらの記事もどうぞ。

※ 本記事の情報は2026年3月時点のものです。ツールの機能は更新される場合があります。
