1級土木施工管理技士一次検定|【契約・設計】頻出テーマTOP8とオリジナル予想問題10問
- 設計変更や条件変更の手続がややこしくて、どこを押さえればいいか分からない…
- 「書面」「協議」「負担者(発注者/受注者)」の言い回しで毎回ひっかかる…
- 約款系は文章が堅くて、読んでるうちに集中が切れる…
こんにちは、B監督です!
契約・設計は、現場経験があっても「手続の型」を知らないと本番で落としやすい分野です。特に、協議を「発注者が一方的に決める」にすり替えたり、書面を「口頭でよい」にしたり、負担者(発注者/受注者)を入れ替える問題は毎年の定番です。
この記事では、令和元年(R1)〜令和7年(R7)の過去問をもとに、頻出テーマTOP8と予想問題10問をまとめました。
この記事を使えば、「どこが罠か」を先に知った状態で過去問演習ができるので、同じミスを繰り返さなくなります。まずはTOP8で型を押さえ、予想問題で一気に仕上げましょう。
頻出テーマ→予想問題→頻出テーマ→予想問題の2周をこなせれば最高です!

頻出テーマTOP8(契約・設計)

1. 工期や請負代金の変更手続
結論:設計変更等による工期や請負代金の変更は、原則として発注者と受注者が協議して定める。
ひっかけ:協議の原則を無視し、発注者の権限を不当に強調して「発注者が一方的に定めて通知する」などと断定して騙す。
根拠:R4年、R5年、R6年に出題
2. 条件変更の確認請求事項
結論:設計図書の誤りなどを発見した場合は監督員に確認を請求するが、「建設機械や仮設」の明示がないことは含まれない。
ひっかけ:正規の確認請求事項の中に、「工事に使用する建設機械の明示がないこと」等を不正に混ぜ込んで騙す。
根拠:R1年、R7年に出題
3. 現場状況不一致の通知方法
結論:設計図書と工事現場が一致しない事実を発見したときは、直ちにその旨を監督員に書面で通知しなければならない。
ひっかけ:急を要する事態であることを理由にして、正式な書面ではなく「口頭で通知しなければならない」と手続を簡略化させて騙す。
根拠:R3年、R6年に出題
4. 検査不合格材料の処置
結論:監督員の検査の結果、不合格と決定された工事材料は、遅滞なく工事現場外に搬出しなければならない。
ひっかけ:不合格材料の処置について、「工事現場内に存置しなければならない」と誤った指示に言い換えて騙す。
根拠:R2年、R4年に出題
5. 不可抗力による損害の負担
結論:天災等の不可抗力による損害は発注者が負担するが、受注者が善良な管理者の注意義務を怠った場合はこの限りではない。
ひっかけ:受注者側の管理責任を意図的に除外し、「注意義務に関わらず発注者がすべて負担する」と例外条件を削って騙す。
根拠:R4年、R5年に出題
6. 第三者への損害負担
結論:工事の施工に伴い通常避けることができない地盤沈下等により第三者に損害を及ぼしたときは、発注者が費用を負担する。
ひっかけ:施工を実際に行うのは受注者という思い込みを誘い、「不可抗力であっても受注者が費用を負担する」と主体をすり替えて騙す。
根拠:R2年、R4年に出題
7. 現場代理人の常駐義務の緩和
結論:発注者が運営等に支障がなく連絡体制が確保されると認めた場合は、現場代理人の工事現場における常駐を要しないものとすることができる。
ひっかけ:例外規定を一切認めないように見せて、「現場代理人は常駐しなければならない」と断定して騙す。
根拠:R2年に出題
8. 一括下請負の禁止
結論:受注者は、原則として工事の全部やその主たる部分を一括して第三者に請け負わせてはならない。
ひっかけ:発注者の承諾があれば何でも可能だと誤認させ、「発注者の事前承諾があれば一括下請負を行うことができる」と例外を拡大解釈させて騙す。
根拠:R2年に出題
手続系のひっかけ(届出先・許可・主体のすり替え)が苦手なら、法規もセットでやると試験も安心して臨めます。
✏️【法規】頻出テーマTOP8とオリジナル予想問題10問
予想問題10問(契約・設計)

問1(工期や請負代金の変更手続)/難易度:標準
公共工事標準請負契約約款に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
ア:設計変更等による工期や請負代金の変更は、発注者が一方的に定めて受注者に通知する。
イ:設計図書の誤りを発見した場合は、監督員に確認を請求する。
ウ:検査の結果不合格となった材料は、遅滞なく工事現場外に搬出する。
エ:天災等の不可抗力による損害は、原則として発注者が負担する。
- 正解は?
-
【正解】ア
【解説】設計変更等による工期や請負代金の変更は、原則として発注者と受注者が協議して定めます。
【ひっかけ】「協議が必要」という原則を無視して、「発注者が一方的に定めて通知する」と権限を強調して騙しています。
【根拠】R4年、R5年、R6年に出題
問2(現場状況不一致の通知方法)/難易度:易しい
公共工事標準請負契約約款に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
ア:不可抗力による損害でも、受注者が善良な管理者の注意義務を怠った場合は発注者が負担しないことがある。
イ:設計図書と工事現場が一致しない事実を発見したときは、直ちにその旨を監督員に口頭で通知しなければならない。
ウ:通常避けることができない地盤沈下により第三者に損害を及ぼしたときは、発注者が費用を負担する。
エ:受注者は、原則として工事の全部を一括して第三者に請け負わせてはならない。
- 正解は?
-
【正解】イ
【解説】設計図書と工事現場が一致しない事実を発見したときは、直ちに監督員に書面で通知しなければなりません。
【ひっかけ】正式な手続(書面)を、「急ぐから」という雰囲気で「口頭」にすり替えて簡略化させる罠です。
【根拠】R3年、R6年に出題
問3(不可抗力による損害の負担)/難易度:本試験レベル
公共工事標準請負契約約款に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
ア:発注者が運営等に支障がないと認めた場合は、現場代理人の工事現場における常駐を要しないものとすることができる。
イ:検査に不合格となった工事材料は、遅滞なく工事現場外に搬出する。
ウ:天災等の不可抗力による損害は、受注者の善良な管理者の注意義務の有無に関わらず、すべて発注者が負担する。
エ:設計変更による請負代金の変更は、発注者と受注者が協議して定める。
- 正解は?
-
【正解】ウ
【解説】不可抗力による損害は原則として発注者が負担しますが、受注者が善良な管理者の注意義務を怠った場合はこの限りではありません。
【ひっかけ】「例外(注意義務違反)」を丸ごと削って、「すべて発注者負担」と断定させる罠です。
【根拠】R4年、R5年に出題
問4(検査不合格材料の処置)/難易度:標準
公共工事標準請負契約約款に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
ア:設計図書と現場の不一致を発見したときは、書面で監督員に通知する。
イ:監督員の検査の結果、不合格と決定された工事材料は、再利用の可能性を考慮して工事現場内に存置しなければならない。
ウ:工事の施工に伴い通常避けることができない地盤沈下等により第三者に損害を及ぼしたときは、発注者が費用を負担する。
エ:受注者は、工事の主たる部分を一括して第三者に請け負わせてはならない。
- 正解は?
-
【正解】ウ
【解説】設計図書の誤りなどは確認請求の対象ですが、「建設機械や仮設」の明示がないことは含まれません。
【ひっかけ】正しい確認請求事項に、関係なさそうで紛れ込みやすい項目(建設機械の明示)を混ぜる罠です。
【根拠】R1年、R7年に出題
問5(条件変更の確認請求事項)/難易度:標準
公共工事標準請負契約約款に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
ア:不可抗力による損害は、受注者が善良な管理者の注意義務を怠っていなければ発注者が負担する。
イ:現場代理人の工事現場における常駐は、発注者が認めた場合は要しないものとすることができる。
ウ:受注者が監督員に確認を請求しなければならない事項には、設計図書に工事に使用する建設機械の明示がないことが含まれる。
エ:工期や請負代金の変更は、発注者と受注者の協議により定めるのが原則である。
- 正解は?
-
【正解】ウ
【解説】設計図書の誤りなどは確認請求の対象ですが、「建設機械や仮設」の明示がないことは含まれません。
【ひっかけ】正しい確認請求事項に、関係なさそうで紛れ込みやすい項目(建設機械の明示)を混ぜる罠です。
【根拠】R1年、R7年に出題
問6(現場代理人の常駐義務の緩和)/難易度:易しい
公共工事標準請負契約約款に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
ア:現場代理人は工事現場の管理において極めて重要な役割を担うため、いかなる場合であっても工事現場に常駐しなければならない。
イ:監督員の検査で不合格となった工事材料は、遅滞なく工事現場外に搬出する。
ウ:設計図書と現場の不一致を発見した際は、書面で監督員に通知する。
エ:工事の施工に伴い避けられない地盤沈下で第三者に損害を及ぼしたときは、発注者が費用を負担する。
- 正解は?
-
【正解】ア
【解説】発注者が運営等に支障がなく連絡体制が確保されると認めた場合は、現場代理人の工事現場における常駐を要しないものとすることができます。
【ひっかけ】「いかなる場合でも」「必ず」などの断定で、例外規定を消してくるタイプです。
【根拠】R2年に出題
問7(第三者への損害負担)/難易度:標準
公共工事標準請負契約約款に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
ア:原則として、工事の全部やその主たる部分を一括して第三者に請け負わせてはならない。
イ:設計変更等による工期の変更は、発注者と受注者が協議して定める。
ウ:不可抗力による損害は、受注者が注意義務を怠っていない限り発注者が負担する。
エ:工事の施工に伴い通常避けることができない地盤沈下等により第三者に損害を及ぼしたときは、施工を担う受注者がその費用を負担する。
- 正解は?
-
【正解】エ
【解説】通常避けることができない地盤沈下等により第三者に損害が生じた場合は、発注者が費用を負担します。
【ひっかけ】「施工してるのは受注者」という思い込みを利用して、負担者(主体)をすり替える罠です。
【根拠】R2年、R4年に出題
役割・主体(元請/下請/施工体制)のすり替えは応用能力で頻出です。
✏️【応用能力】頻出テーマTOP8とオリジナル予想問題10問
問8(工期や請負代金の変更手続)/難易度:本試験レベル
公共工事標準請負契約約款に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
ア:設計図書と工事現場が一致しない事実を発見したときは、直ちに監督員に書面で通知する。
イ:発注者は、設計図書の変更を行った場合、必要が認められるときは必ず工期や請負代金額を変更しなければならない。
ウ:検査の結果不合格となった材料は、遅滞なく現場外に搬出する。
エ:現場代理人の常駐は、発注者が連絡体制が確保されると認めた場合は要しないものとすることができる。
- 正解は?
-
【正解】イ
【解説】設計変更による工期や請負代金の変更は、原則として発注者と受注者が協議して定めます。「必ず変更しなければならない」と断定するものではありません。
【ひっかけ】協議手続を消して、断定表現(必ず)で強引に決め打ちさせる罠です。
【根拠】R4年、R5年、R6年に出題
問9(一括下請負の禁止)/難易度:易しい
公共工事標準請負契約約款に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
ア:受注者は、発注者の事前の承諾があれば、工事の全部やその主たる部分を一括して第三者に請け負わせることができる。
イ:天災等の不可抗力による損害は、受注者が注意義務を怠った場合を除き、発注者が負担する。
ウ:施工に伴い不可避な地盤沈下で第三者に損害を及ぼしたときは、発注者が負担する。
エ:設計図書の誤りを発見した場合は、監督員に確認を請求する。
- 正解は?
-
【正解】ア
【解説】受注者は、原則として工事の全部や主たる部分を一括して第三者に請け負わせてはなりません。
【ひっかけ】「承諾があれば何でもOK」という誤解を誘って、例外を不当に広げる罠です。
【根拠】R2年に出題
問10(条件変更の確認請求事項)/難易度:標準
公共工事標準請負契約約款に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
ア:設計図書と工事現場の不一致を発見したときは、直ちに書面で監督員に通知する。
イ:検査不合格となった材料は、遅滞なく工事現場外に搬出する。
ウ:設計変更による請負代金の変更は、発注者と受注者が協議して定める。
エ:受注者は、工事現場の地質が設計図書と一致しない場合や、工事に使用する建設機械の明示がない場合に、監督員に確認を請求しなければならない。
- 正解は?
-
【正解】エ
【解説】地質の不一致などは確認請求の対象になり得ますが、「建設機械や仮設」の明示がないことは確認請求事項に含まれません。
【ひっかけ】正しい条件(地質不一致)に続けて、紛れ込みやすい誤条件(建設機械の明示なし)を混ぜ込む罠です。
【根拠】R1年、R7年に出題
次に解く分野を迷ったら、同じ型の記事から選んで1本ずつ潰しましょう。
✏️【施工計画】頻出テーマTOP8とオリジナル予想問題10問
まとめ
いかがだったでしょうか。
2周できましたか?
契約・設計は暗記量よりも、手続の型を覚えた人が勝ちます。今日の10問を2周して、言い回しの罠に強くなってください。
今日が人生で1番若い日です。すんばらしい1日にしていきましょう。
ご安全に。
