1級土木施工管理技士一次検定|【基礎工】頻出テーマTOP8とオリジナル予想問題10問
- 基礎工って工法が多すぎて、名前と特徴がごっちゃになる…
- 「周面摩擦」「底面支持」「挿入深さ」みたいな条件が抜けて答えられない
- “省略できる”“例外なく”の言い回しに本番で釣られたくない
こんにちは、B監督です!
基礎工は、工法の「特徴」と「施工条件」をピンポイントで入れ替えてくるのが定番です。ケーソンはどこで支持するのか、オールケーシングは何を守るのか、腹起しの継手はどこに置くのか。ここが曖昧だと、そのまま点点数に響きます。
この記事では、令和元年(R1)〜令和7年(R7)の出題傾向をもとに、基礎工の頻出テーマTOP8と予想問題10問をまとめました。
「何を覚えるか」を絞って、迷うポイントを潰していきましょう。それでは、頻出テーマから確認していきます。
頻出テーマ→予想問題→頻出テーマ→予想問題の2周をこなせれば最高です!

頻出テーマTOP8(基礎工)

1. 道路橋の基礎形式の特徴と適用
結論:ケーソン基礎の鉛直荷重は、周面摩擦を期待せず 基礎底面のみ で支持することを原則とする。
ひっかけ:沈設時の摩擦抵抗低減措置を無視し、「鉛直荷重は基礎底面と 周面摩擦 により支持させる」と支持の主体をすり替えて騙す。
根拠:R1年、R2年、R3年、R5年、R6年、R7年に出題
2. 場所打ち杭工法の施工と管理
結論:オールケーシング工法のコンクリート打込みでは、ケーシングチューブ先端をコンクリート中に 所定の深さ以上 挿入する。
ひっかけ:打込み時の管理条件を外して、「先端の挿入を確保しなくても分離しない」など、必要な管理を 省略できる ように言い換えて騙す。
根拠:R2年、R3年、R4年、R5年、R6年、R7年に出題
3. 各種土留め工の特徴と部材の施工
結論:切梁式土留めの腹起し材の継手は弱点となりやすいため、切梁や火打ちの支点から 近い箇所 に設ける。
ひっかけ:腹起しの継手位置を、応力的に余裕があるかのように装い「支点から 遠い箇所(離れた箇所) に設ける」と位置を逆にして騙す。
根拠:R2年、R3年、R4年、R5年、R6年、R7年に出題
4. 既製杭の施工と支持層の確認
結論:中掘り杭工法の最終打撃方式では、中掘りから打込みへの切替えは、支持層上面から 杭径の1倍程度以上 を残して行う。
ひっかけ:沈設が困難な中間層の処理において、「杭径以上の 拡大掘り を行う」と不適切な施工手順を正当化して騙す。
根拠:R1年、R2年、R3年、R4年、R5年に出題
5. 軟弱地盤対策工法(地盤改良)
結論:サンドマット工法は、地盤表面に砂を敷設して軟弱層の圧密のための 上部排水の促進 を図る。
ひっかけ:サンドマット工法の役割をすり替え、「砂柱を造成して地盤を締め固める」など 別工法の特徴 を混ぜて騙す。
根拠:R1年、R2年、R4年、R5年に出題
6. 直接基礎の施工と支持地盤の処理
結論:岩盤を基礎地盤とする場合は、均しコンクリートと十分かみ合うよう、ある程度の 不陸 を残す。
ひっかけ:岩盤の基礎底面処理について、「せん断抵抗を発生させないため 平滑な面とする」と条件を逆転させて騙す。
根拠:R1年、R4年に出題
7. 場所打ち杭の鉄筋かごの組立て
結論:鉄筋かごの最下端には、自重で孔底に貫入するのを防ぐため、 井桁状 に組んだ鉄筋を配置する。
ひっかけ:組立用補強材の取付けについて、特殊金物等を用いるべきところを「 溶接 によって堅固に取り付ける」と誤った手順に入れ替えて騙す。
根拠:R1年、R4年に出題
8. 鋼管杭の現場溶接の施工
結論:現場溶接施工に先立ち、継手部の水分はバーナー等で加熱して 乾燥 させなければならない。
ひっかけ:事前の清掃手順は正しく書いた上で、「水分は そのまま残しておく」と必要な処理を省略して騙す。
根拠:R6年、R7年に出題
予想問題10問(基礎工)

問1(道路橋の基礎形式の特徴と適用)/難易度:易しい
道路橋で用いられる基礎形式の種類とその特徴に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
ア:支持杭基礎における杭先端の支持層への根入れ深さは、設計では少なくとも杭径程度以上確保することが基本となる。
イ:鋼管矢板基礎は、打込み工法または中掘り工法による先端支持とし、井筒部の下端拘束を地盤により期待する構造体であるため、支持層への根入れが必要となる。
ウ:摩擦杭基礎は、長期的な鉛直変位について十分な検討を行い、周面摩擦力により所要の支持力が得られるように根入れ深さを確保する必要がある。
エ:ケーソン基礎は、鉛直荷重に対しては基礎底面の地盤反力と、沈設時に意図的に大きくした周面摩擦力の両方により支持させることを原則とする。
- 正解は?
-
【正解】エ
【解説】ケーソン基礎の鉛直荷重は、周面摩擦を期待せず 基礎底面のみ で支持することを原則とします。
【ひっかけ】沈設時の摩擦抵抗低減措置を無視し、「鉛直荷重は基礎底面と周面摩擦により支持させる」と支持の主体をすり替えて騙しています。
【根拠】R1年、R2年、R3年、R5年、R6年、R7年に出題
問2(場所打ち杭工法の施工と管理)/難易度:標準
場所打ち杭工法の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
ア:オールケーシング工法では、コンクリート打込み完了後にケーシングチューブを引き抜く際にコンクリートの天端が下がるので、あらかじめ下がり量を考慮する。
イ:オールケーシング工法では、コンクリート打込み中、ケーシングチューブの先端をコンクリート中に所定の深さ以上挿入しなくても分離しないため、挿入管理は省略できる。
ウ:リバース工法では、安定液のように粘性があるものを使用しないため、泥水循環時において粗粒子の沈降が期待できる。
エ:アースドリル工法では、掘削土で満杯になったドリリングバケットを孔底から急速に引き上げると、地盤との間にバキューム現象が発生するおそれがある。
- 正解は?
-
【正解】イ
【解説】オールケーシング工法のコンクリート打込みでは、ケーシングチューブ先端をコンクリート中に 所定の深さ以上 挿入して打ち込む必要があります。
【ひっかけ】「先端の挿入を確保しなくても分離しないため、挿入管理は省略できる」と、必要な管理を省略できるように言い換えて騙しています。
【根拠】R2年、R3年、R4年、R5年、R6年、R7年に出題
問3(各種土留め工の特徴と部材の施工)/難易度:本試験レベル
各種土留め工の特徴と施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
ア:切梁式土留めは、切梁、腹起し等の支保工と掘削側の地盤の抵抗により土留め壁を支持する工法である。
イ:自立式土留めは、主として掘削側の地盤の抵抗により土留め壁を支持する工法で、支保工がないため土留め壁の変形は大きくなる。
ウ:アンカー式土留めは、周辺地盤中に定着させた土留めアンカーと掘削側の地盤の抵抗により土留め壁を支持する工法である。
エ:切梁式土留めにおいて、腹起し材の継手部は弱点となりやすいため、継手位置は応力的に余裕のある切梁や火打ちの支点から遠い箇所(離れた箇所)に設ける。
- 正解は?
-
【正解】エ
【解説】腹起し材の継手は弱点となりやすいため、切梁や火打ちの支点から 近い箇所 に設ける必要があります。
【ひっかけ】「支点から遠い箇所に設ける」と継手位置を逆にして騙しています。
【根拠】R2年、R3年、R4年、R5年、R6年、R7年に出題
問4(既製杭の施工と支持層の確認)/難易度:標準
既製杭の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
ア:プレボーリング杭工法では、あらかじめ推定した支持層にオーガ先端が近づいたら、オーガ回転数やオーガ推進速度を遅くして慎重に施工する。
イ:中掘り杭工法において、中間層が比較的硬質で沈設が困難な場合は、杭先端部にフリクションカッターを取り付けるとともに、杭径以上の拡大掘りを行い沈設させる。
ウ:中掘り杭工法で先端処理を最終打撃方式で行う際、中掘りから打込みへの切替えは、支持層上面から杭径の1倍程度以上を残して行う。
エ:打撃工法では、支持杭基礎の場合、打止め時一打当たりの貫入量及びリバウンド量等が、試験杭と同程度であることを確認する。
- 正解は?
-
【正解】イ
【解説】中掘り杭工法の沈設中に 拡大掘り を行うと周面摩擦力の低下を招くため、行ってはなりません。
【ひっかけ】「拡大掘りを行う」と不適切な施工手順を正当化して騙しています。
【根拠】R1年、R2年、R3年、R4年、R5年に出題
問5(軟弱地盤対策工法(地盤改良))/難易度:標準
軟弱地盤対策工法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
ア:ディープウェル工法は、地盤中の地下水位を低下させることにより、下層の軟弱層に載荷して圧密を促進し、地盤の強度増加を図る工法である。
イ:サンドマット工法は、透水性の高い砂を用いた砂柱を地盤中に鉛直に造成し、水平方向の排水距離を短くして圧密を促進する工法である。
ウ:高圧噴射攪拌工法は、原位置の軟弱土と固化材を攪拌翼を用いて強制的に攪拌混合することにより、安定処理土を形成する工法である。
エ:緩速載荷工法は、圧密の進行に合わせ時間をかけてゆっくり盛土することで、地盤の強度増加を進行させて安定を図る工法である。
- 正解は?
-
【正解】イ
【解説】地盤中に砂柱を造成して圧密を促進するのは サンドドレーン工法 です。サンドマット工法は地盤表面に砂を敷設して 上部排水の促進 を図ります。
【ひっかけ】サンドマット工法の役割をすり替え、別工法の特徴(砂柱造成)を混ぜて騙しています。
【根拠】R1年、R2年、R4年、R5年に出題
問6(直接基礎の施工と支持地盤の処理)/難易度:易しい
道路橋下部工における直接基礎の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
ア:基礎地盤が砂地盤の場合は、基礎底面地盤を整地したうえで、その上に栗石や砕石を配置するのが一般的である。
イ:直接基礎のフーチング底面に突起をつける場合は、均しコンクリート等で処理した層を貫いて十分に支持層に貫入させる。
ウ:基礎地盤が岩盤の場合は、せん断抵抗を発生させないため、基礎底面地盤を平滑な面としたうえで均しコンクリートを用いる。
エ:直接基礎においては、施工時に地盤に過度の乱れを生じさせないことが基本となる。
- 正解は?
-
【正解】ウ
【解説】岩盤を基礎地盤とする場合は、均しコンクリートと十分かみ合うよう、ある程度の 不陸 を残す必要があります。
【ひっかけ】「平滑な面とする」と条件を逆転させて騙しています。
【根拠】R1年、R4年に出題
問7(場所打ち杭の鉄筋かごの組立て)/難易度:標準
場所打ち杭工法の鉄筋かごの組立てに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
ア:組立用補強材は、変形しないよう溶接によって軸方向鉄筋や帯鉄筋に堅固に取り付ける。
イ:鉄筋かごの径が大きいほど変形しやすいので、組立用補強材は剛性の大きいものを使用する。
ウ:鉄筋かごの最下端には、自重で孔底に貫入するのを防ぐため、井桁状に組んだ底部鉄筋を配置するのが一般的である。
エ:浮き錆等がある場合は、コンクリート打込み前に取り除く。
- 正解は?
-
【正解】ア
【解説】組立用補強材の取付けは特殊金物等を用いて行います。主筋の強度を低下させるおそれがあるため 溶接 は不適当です。
【ひっかけ】取付方法を「溶接」に入れ替えて騙しています。
【根拠】R1年、R4年に出題
問8(鋼管杭の現場溶接の施工)/難易度:易しい
鋼管杭の現場溶接の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
ア:風雨などの影響で溶接品質が低下するおそれがある場合は、適切な防護措置を行って施工する。
イ:外観検査では、割れ、アンダーカット等の有害欠陥がないことを確認する。
ウ:仮付け溶接は本溶接と同等の品質を有するものとし、欠陥がないことを確認する。
エ:継手部の錆、土、油等は除去し、水分はそのまま残しておく。
- 正解は?
-
【正解】エ
【解説】継手部の水分はバーナー等で加熱して 乾燥 させなければなりません。
【ひっかけ】必要な処理(乾燥)を省略できるように言い換えて騙しています。
【根拠】R6年、R7年に出題
問9(道路橋の基礎形式の特徴と適用)/難易度:標準
道路橋で用いられる基礎形式の種類とその特徴に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
ア:摩擦杭基礎は、周面摩擦力により所要の支持力が得られるように根入れ深さを確保する必要がある。
イ:ケーソン基礎は、鉛直荷重に対しては周面摩擦による分担支持を期待せず、基礎底面のみで支持することを原則とする。
ウ:ケーソン基礎の鉛直荷重は、支持地盤の条件にかかわらず、基礎底面と周面摩擦の両方により支持させることを原則とする。
エ:直接基礎では、支持層の強度や圧密のおそれがないことが重要である。
- 正解は?
-
【正解】ウ
【解説】ケーソン基礎の鉛直荷重は、周面摩擦を期待せず 基礎底面のみ で支持することを原則とします。
【ひっかけ】条件を無視し「底面+周面摩擦」と支持の主体をすり替えて騙しています。
【根拠】R1年、R2年、R3年、R5年、R6年、R7年に出題
問10(場所打ち杭工法の施工と管理)/難易度:本試験レベル
場所打ち杭工法の施工と管理に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
ア:リバース工法では、掘削の先行により地盤を緩めたり崩壊させたりするおそれがあるため注意が必要である。
イ:オールケーシング工法では、品質のよいコンクリートを使用し分離の懸念がないと判断される場合は、ケーシングチューブ先端のコンクリート中への挿入管理を例外なく省略できる。
ウ:アースドリル工法では、バキューム現象の発生を防ぐため、バケットの引上げは慎重に行う。
エ:オールケーシング工法では、ケーシング引抜きに伴うコンクリート天端低下を見込む。
- 正解は?
-
【正解】イ
【解説】オールケーシング工法のコンクリート打込みでは、ケーシングチューブ先端をコンクリート中に 所定の深さ以上 挿入しなければなりません。省略できません。
【ひっかけ】「分離の懸念がないなら省略できる」と、必要な管理を省略できるように言い換えて騙しています。
【根拠】R2年、R3年、R4年、R5年、R6年、R7年に出題
まとめ
いかがだったでしょうか。
2周できましたか?
基礎工は、覚える量より「間違え方」が決まっている分野です。
今回の予想問題で出てきた“条件の抜け”と“言い換え”だけ拾って復習しておけば、同じ手口には引っかかりません。
最後まで諦めずに、一緒に合格を勝ち取りましょう!
今日が人生で1番若い日です。すんばらしい1日にしていきましょう。
ご安全に。
