建設業の熱中症対策に使える補助金・助成金【2026年最新版】
- 補助金を使いたいけど、申請が複雑で手が出せない
- エイジフレンドリー補助金って、うちの会社は対象なの?
- 夏が来る前に間に合うか不安
こんにちは、B監督です!
「補助金」と聞くと、書類が多くて面倒そうと感じる方も多いと思います。
でも知っているかどうかで、全額自腹か、最大で半額程度が戻ってくるかが変わります。
この記事では、建設業が使える熱中症対策の補助金・助成金を、申請手順と失敗しないポイントとあわせて整理していきます。
この記事を読めば、
- 自社が対象かどうかの判断ができる
- エイジフレンドリー補助金の条件と手順がわかる
- 申請でよくある失敗パターンを事前に避けられる
ひと通りつかめるようになります。
補助金は「申請すればすぐもらえる」ものではありません。今から動き始めることが、夏に間に合わせる唯一の方法です。

動き始めるなら今しかない理由
補助金は「申請すればすぐもらえる」制度ではありません。
申請 → 審査・交付決定(数週間〜数ヶ月)→ 機器購入・導入 → 実績報告 → 入金
この流れで、申請から入金まで半年近くかかることがあります。
しかも交付決定が出るまでは機器を発注できません。「夏に間に合わせたい」なら、遅くとも春までに申請を完了させるのが現実的なラインです。
現場監督として正直に言うと、補助金は「知っている人だけ得をする制度」です。知らなければ全額自腹。知っていれば半額以上が戻ってくる制度もある。この差は大きい。

建設業が使える主な補助金・助成金
①エイジフレンドリー補助金(厚生労働省)
熱中症対策グッズの購入に直接使える、建設業にとって最も実用的な制度です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助率 | 補助対象経費の1/2以内(熱中症対策コース) |
| 上限額 | 100万円 |
| 対象経費 | 熱中症の発症リスクの高い高年齢労働者の熱中症予防対策に要する経費 |
| 対象事業者 | ①中小企業事業者 ②1年以上事業を実施していること ③役員を除く、自社の労災保険適用の高年齢労働者(60歳以上)が常時1名以上就労していること ④その高年齢労働者が、対策を行う作業に就いていること |
| 窓口 | 各都道府県労働局 |
補助対象になる主なもの

- 空調服(ファン付き作業着)※対象となる高年齢労働者の人数分まで
- スポットクーラー・ミストファン
- ウェアラブルデバイス(熱中症アラーム系)※対象労働者の人数分まで
- WBGT計(JIS B 7922準拠品に限る)※1事業者1点まで
対象要件は「60歳以上がいればOK」ではありません。
4つの条件が揃って、初めてOKとなります。
「うちは当てはまるか?」は、申請前に窓口で確認するのが確実です。

②業務改善助成金(厚生労働省)
賃上げとセットでないと使えない制度です。
「設備だけ買いたい」という目的では申請できません。
ただし今期の賃上げを予定している会社には、設備投資費用を大きく圧縮できる有力な選択肢になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助率 | 3/4(事業場内最低賃金が一定額未満の場合は4/5) |
| 上限額 | 30万〜600万円(引き上げ額・対象労働者数による) |
| 対象 | 中小企業・小規模事業者 |
| 条件 | 事業場内最低賃金を30円以上引き上げが必須 |
業務改善助成金は、賃上げとあわせて「生産性向上に資する設備投資等」を行う場合の制度です。
熱中症対策に関連する設備でも、単なる環境改善ではなく、生産性向上との関係を説明できるかがポイントになります。対象可否は事前に労働局へ確認してください。
参考制度|省エネ補助金(経済産業省・SII)
業務・産業用の高効率空調が対象設備に含まれており、本社・常設事務所の大規模空調更新を検討している会社はSII公式サイトで公募情報を確認してください。省エネ率の達成要件・申請類型など要件が重く、熱中症対策グッズの購入や仮設詰所のエアコン更新を目的とした申請には向きません。
補助金の対象にならないもの
「これも使えると思っていた」という声が多い対象外経費をまとめます。
補助対象外の主なもの:
- 保冷剤・冷却スプレーなどの消耗品
- 首に巻く冷却タオル(多くの制度で対象外)
- スポーツドリンク・塩飴などの飲食物
- 交付決定前にすでに購入・発注したもの(これが最多の失敗)
申請の流れと失敗しないポイント
基本的な流れ

① 使いたい補助金を1つ決める
↓
② 公式サイトで申請期間・対象経費を確認する
↓
③ 申請書類を準備する(社労士への依頼も有効)
↓
④ 申請・交付決定を受ける ← ここまで終わってから発注する
↓
⑤ 機器の購入・導入
↓
⑥ 実績報告書を提出
↓
⑦ 補助金を入金
よくある失敗
| 失敗パターン | 対策 |
|---|---|
| 交付決定前に購入してしまった | 必ず決定通知後に発注する |
| 申請期間が終わっていた | 春のうちに情報収集を済ませる |
| 対象外の経費を申請した | 事前に窓口で確認する |
| 書類不備で差し戻しになった | 社労士に依頼するか窓口相談を活用 |
現場監督目線で正直に言うと
補助金は「後からもらえる」制度です。一時的に全額を自社負担してから、実績報告後に補助分が戻ってくる仕組みです。
現場を預かる立場として、熱中症対策への出費は「コスト」ではなく「投資」だと思っています。ただ、資金繰りに余裕がない会社にとって一時的な全額負担は重い。だからこそ補助金を先に調べてから動いてほしい。入金まで半年かかるとしても、半額が戻ってくるなら動く価値は十分あります。

補助金には毎年予算上限があります。人気の制度は夏前に締め切られます。「夏になってから考えよう」では遅いのはそういう理由です。
よくある疑問
Q. 一人親方でも申請できますか?
エイジフレンドリー補助金は、60歳以上の労働者を雇用している事業者が対象です。一人親方(労働者を雇用していない)は原則対象外です。ただし制度ごとに条件が異なるため、窓口での確認を推奨します。
Q. 申請は自分でできますか?
書類が複雑なため、社会保険労務士に依頼する会社が多いです。初回は専門家に任せ、翌年から自社対応に切り替えるのが現実的です。
Q. 複数の補助金を同時に申請できますか?
別制度どうしは併用できる場合がありますが、同じ経費への重複受給は原則できません。
なお、エイジフレンドリー補助金は同一年度内1回限りで、複数コースの同時申請はできません。制度ごとに窓口へ確認してください。
まとめ
建設業が使える熱中症対策の補助金をまとめます。
| 制度名 | 補助率 | 上限額 |
|---|---|---|
| エイジフレンドリー補助金(熱中症対策コース) | 1/2以内 | 100万円 |
| 業務改善助成金 | 3/4(一部4/5) | 30万〜600万円 |
エイジフレンドリー補助金はグッズ購入に直結するため、建設業との相性が最も良い制度です。業務改善助成金は賃上げとセットが条件になります。
「60歳以上の作業員がいる現場」なら、まずエイジフレンドリー補助金を調べてください。熱中症対策グッズに直接使える制度として、建設業に最も向いています。
詳細は厚生労働省の公式サイトで「エイジフレンドリー補助金」と検索して確認してください。
夏が来る前に動き始めるのが、この記事で一番伝えたいことです。
※本記事の情報は2026年3月時点のものです。各制度の詳細・申請期間は変更になる場合があります。必ず各省庁・自治体の公式サイトで最新情報をご確認ください。
