施工管理の仕事内容を解説|初心者向け計画業務の基本

こんにちは、B監督です!
今回は大手ゼネコンの土木施工管理の仕事のひとつである「計画業務」について解説していきます。
この記事を読むことで、施工管理の「計画業務」の役割や全体像を掴むことができます。
施工管理が行う計画業務とは?
施工管理の仕事内容は4大管理について発信されることが多いですが、今回は「計画業務」について発信していきます!
- 計画業務
- 現場業務(4大管理業務はここ)
- 原価管理(お金)
- 社外対応(発注者、地元、関係行政機関など)
今回はこの中の計画業務について説明していきます。

計画業務の役割
計画業務は工事の「要」です。
ひとつの工事を「旅」に例えると
計画は、旅の「道しるべ」
旅を成功させるには、最初にしっかりとした道しるべが必要です。地図や目的地、そこに至るまでのルートを明確にしておけば、道に迷う心配もありません。計画はまさに工事をゴールまで導く「道しるべ」です。
現場業務は、旅の「進行管理」
旅を進める中では、予定通りに進んでいるか常に確認する必要があります。道が混んでいるか、休憩が必要か、危険な箇所がないかをチェックする役割が「現場業務」です。この管理がしっかりしていれば、安全でスムーズな旅が続けられます。
原価管理は、旅の「財布管理」
旅を続けるためには、予算をきちんと管理することが重要です。必要な場所にお金を使い、無駄遣いを防ぐ。この役割を担うのが「原価管理」です。予算が尽きたら、旅が終わってしまうのと同じで、赤字工事となり工事全体の士気が下がります。
社外対応は、旅先の「交渉役」
旅の途中で、宿泊施設の予約や現地の人との交渉が必要になる場面があります。この役割を担うのが「対外業務」です。発注者や関係機関との調整は、旅先の交渉や手配と同じく、旅全体の成功に欠かせない重要な役割です。
全てが順調な旅行ってなかなかないですよね(私だけ?)。目当てのお店が予想より混んでたり、スケジュールを詰めすぎて、予定通りに進めなかったり。。
工事も同じです。そうならないように、しっかりとした計画を立てる必要が私たち施工管理には求められます。

計画業務の種類
計画業務には大きく分けて5つあります。
1. 施工計画
工事の目的物を作るために、どういう施工方法、順序で、なんの資機材を使うかを計画してから工事を開始します。施工計画「道しるべ」があって、段取りよく作業が進むのです。
施工計画の方針が決まったら、発注者に対して「施工計画書」を提出して、必要であれば対面やwebでの読み合わせを行います。
- 施工計画書の中身って何?
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- 工事概要⇨施工工種の説明
- 計画工程表⇨その工種がいつ始まっていつまでに終わるか
- 現場組織表⇨作業を担当する職員、協力会社を説明
- 指定機械⇨設計図書で指定されている機械
- 主要船舶・機械⇨受注者側が使うことを決めた機械
- 主要資材⇨使う資材
- 施工方法⇨どういう手順でどういう工法で行うのか
- 施工管理計画⇨品質管理や出来形管理項目を記載
- 安全管理⇨安全対策の内容
- 緊急時の体制及び対応
- 交通管理⇨工事用車両の運行ルート、工事ヤードの運行ルールなど
- 環境対策⇨濁水、騒音が発生する場合の対策など
- 現場作業環境の整備
- 再生資源の利用の促進と建設副産物の適正処理方法
- 法定休日・所定休日(週休二日の導入)
- その他
土木工事共通仕様書は地方によって存在するので、該当する地方のものを参照するようにしてくださいね。

2. 工程計画
施工計画と密接に関わってくるのが工程計画です。
工程計画は、施工計画で定めた工法、施工順序、施工機械、施工会社で各制約を踏まえて作ります。
工程作りでは、現場の制約(立地や気象、環境)、資機材(重機や仮設資材)の転用を考えながら、経済的な工程を考えることも重要になってきます。


3. 品質管理計画
品質管理計画は、発注者が発注した工事目的物を設計図書の規格の中で、どのように管理するかを計画します。
- 工事目的物、設計図書って何?
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- 工事目的物:工事後に引き渡すもの。※1
- 設計図書:仕様書、契約図面、現場説明書及び現場説明に対する質問回答書をいう。また、土木工事においては、工事数量総括表を含むもの。
- 仕様書:各工事に共通する共通仕様書と各工事ごとに規定される特記仕様書を総称したもの。
- 共通仕様書:共通仕様書とは、各建設作業の順序、使用材料の品質、数量、仕上げの程度、施工方法等工事を施工するうえで必要な技術的要求、工事内容を説明したもののうち、あらかじめ定型的な内容を盛り込み作成したもの。
- 特記仕様書:共通仕様書を補足し、工事の施工に関する明細または工事に固有の技術的要求を定める図書。
- 契約図面:契約時に設計図書の一部として、契約書に添付されている図面。
- 質問回答書:質問回答書とは、質問受付時に入札参加者が提出した契約条件等に関する質問に対して発注者が回答する書面。
- 工事数量総括表:工事施工に関する工種、設計数量及び規格を示した書類。
品質を管理するために、現場監督はたくさんの書類を入念に確認して施工を進めなくてはいけないんです。

4. 安全衛生管理計画
工事現場ではお馴染みの「ご安全に!」という共通語があるように、安全に工事を進めていくことは常に求められます。
私たちは、実際に作業する職人さん、協力会社含め、工事現場付近の住民の方、全ての人の安全を第一に考えて作業しなければなりません。
日々安全に作業を行うために、どういった安全対策を各施工ごとに設けなければならないか、といったことを計画していきます。
もちろん、法律・諸条件、労働安全衛生法、発注者の安全衛生対策要綱等に基づき計画を行っていきます。
私はいまだに現場に行く際には必ず、安全法令ダイジェスト(ポケット版)を持っていきます。気になるたびに本で確認していると、頭に自然と入ってきますよ。

5. 環境保全計画
建設工事では周辺の施工環境や施工方法によって、建設副産物が発生する場合があります。それぞれの副産物に対して適切な処分の検討方法を事前に検討しておく必要があります。
- 建設副産物って何?
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「建設副産物」とは、建設工事に伴い副次的に得られたすべての物品であり、その種類としては、「工事現場外に搬出される建設発生土」、「コンクリート塊」、「アスファルト・コンクリート塊」、「建設発生木材」、「建設汚泥」、「紙くず」、「金属くず」、「ガラスくず・コンクリートくず(工作物の新築、改築又は除去に伴って生じたものを除く。)及び陶器くず」又はこれらのものが混合した「建設混合廃棄物」などがあります。
(国土交通省HPより)
まとめ
今回は大手ゼネコンの土木施工管理の仕事のひとつである「計画業務」について解説しました。
計画業務の全貌をなんとなく掴めたでしょうか。
この記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。次回の記事もお楽しみに!
ご安全に!
皆さんは計画業務の中ではどの計画が一番お好きですか?
私は計画業務の中でも、工程計画が好きです。自分の思い通りに順調に工事が進むと嬉しいものです。
