「ゼネコン」精神的につらいときの考え方。問題への捉え方
・未経験の業種で作業の進め方がわからない…。
・想定外の問題が発生して、どうすればいいかわからない…。
・やってはいけないミスをしてしまった…。
・仕事を抱えすぎて、何から手をつけていいかわからない…。
そんなことを感じながら毎日を過ごしていると、寝る前に心臓がドキドキしたり、ずっと不安な状態が続くことがありますよね。私が入社1年目の時も、まさにそんな状態でした。
このような状況で、どのように考えたら良いのか。どうすれば不安を軽減できるのか。
その手がかりをこの記事で見つけていただけると嬉しいです。
不安との向き合い方
まず、自分が感じている不安やストレスを認識し、受け入れることが重要です。簡単に「受け入れることが大事」と言っても、実際には難しいものです。ここでは、私がどのように不安と向き合っているのか、具体例を交えて解説します。
たとえば、以下のような状況が発生することがあります。
- 想定より進捗が早く、材料が足りないかも
- 計画の段取りが間に合っておらず、職人の待ちが発生するかも
- 未経験作業のため、何か起こった時に頼られたらどうしよう
これらの問題に対して、不安を感じるとき「どうしよう。上司や職人に怒られてしまう。」と考えるのはやめましょう。無駄です。これらの問題が発生するのは、過去の自分の行動が原因です。次の日、材料が足りずに施工が進まず、職人に「材料がないぞ!」と叱られるかもしれません。計画ができていない状態で職人から「どういう段取りになってるんだ!」と詰められるかもしれません。それは仕方のないことです。まずは、その状況を受け入れましょう。
じゃあ、どうするのか。
先ほどの問題に対して、どうすればいいのか見ていきましょう。
- 想定より進捗が早く、材料が足りないかも
▶️材料を早急に注文し、最短の納期を確認する。
▶️一次協力会社の職長に材料が足りないことを報告し、最短の納期がいつになり、いつから施工が開始できるかを伝える。
▶️職人の待ちを発生させないために、別の作業に取りかかれるか検討する。 - 計画の段取りが間に合っておらず、職人の待ちが発生するかも
▶️計画が間に合っていないことを上司に報告し、指示を仰ぐ。
▶️一次協力会社の職長に状況を説明し、謝罪する。
▶️職人の待ちを発生させないために、別の作業に取りかかれるか検討する。 - 未経験作業のため、何か起こった時に頼られたらどうしよう
▶️入念な準備、計画を立てる。
▶️起こりそうなリスクを予測し、発生した場合の対処を決めておく。
▶️上司や経験のある人に事前に相談し、アドバイスをもらう。
▶️一次協力会社の職長に未経験な部分があることを伝え、万が一の場合は少し作業を待ってもらう可能性があることを伝える。
このように、自分ができることを考えることで、不安は少しずつ薄れていきます。そして、何かミスを犯した場合、現場に行ったら、まずは素直に謝りましょう。素直な人は好かれます。失敗を隠そうとするより、素直に謝る方が結果的に良い方向に進みます。
抱えている不安は、自分がどう行動すればいいのかが明確になると薄れていきます。
不安を受け入れて、これからどうするか!を考えるのが重要なんだね!
周囲に相談し、助けを求める
私たち施工管理の仕事は、一人で抱え込むことが大きなリスクとなります。自分の能力を適切に把握し、適切なタイミングで上司や協力会社に相談することが大切です。経験豊富な先輩や上司にアドバイスを求めることで、新しい視点や解決策が見つかることもあります。
先ほどの問題も、早期に上司や同僚と情報を共有していれば、未然に防げたかもしれません。
物事の捉え方をリフレーミングする
リフレーミングとは、物事の捉え方を変えることで、ネガティブな状況をポジティブな状況に変える方法です。
例えば、厳しい状況を「成長の機会」として捉えることで、ストレスを感じる場面でも前向きな気持ちで取り組むことができます。「この経験が自分を強くする」といった前向きな考え方を意識することで、精神的な負担を軽減できるはずです。
いっかい寝る
睡眠はほんっとうに重要です。
どうすればいいかわからなくなったときは、一度寝ましょう。徹夜しても、どうにもならない時はどうにもなりません。
日本は世界屈指の「不眠大国」と言われています。
経済協力開発機構(OECD)が行った調査では、日本人の平均睡眠時間は7時間22分で、調査対象となった33カ国中で最下位でした。
睡眠に一体どういうメリットがあるのかは、皆さんよくご存知だと思うのでここでは割愛させていただきます。代わりに睡眠にいい習慣と悪い習慣を紹介します。
- 決まった時間に寝て、決まった時間に起きる
→休日も2時間以上ずらさないように意識しましょう。体内時計が乱れません。 - 朝食をとる
→夜の寝つきがよくなります。 - リビング・ダイニングの明かりを暗めにする
- 就寝前のお酒
→就寝前にお酒が抜けているような飲み方であればOK - 眠くないのに布団に入る
→眠れないという不安で不眠の原因になる可能性がある
→布団には、眠くなってから入る - 夕方以降のコーヒーやたばこ
- 寝る前の食事
私の場合ですが、就寝時間は22:30、起床は05:45として睡眠時間を7時間15分確保するようにしています。また、リビング・ダイニングも暖色系で暗く過ごすようになってから布団に入ってからの眠りにつくまでの時間が早くなったと感じています。
まとめ
ゼネコンの現場で働くことは、時に精神的に厳しいものです。そこにやりがいを感じる方もいますが、私もまだ感じれません。。(感じたくはない。。)
上記のポイントをこなすことで、あなたが不安や問題を抱えた時の解決の糸口になれば、、と思います。
以上、「ゼネコン」精神的にきついときの考え方。問題への捉え方、という話題でした!
アルフレッド・アドラーはカウンセリングの時に、三角柱を渡すことがあるそうです。三角柱の面にはそれぞれ
・かわいそうなわたし
・悪いあの人
・これからどうするか
が書かれています。「どの話からでも構いませんので、いまからしゃべる内容を正面にして見せてください。」とお願いすると、多くの方が自ら「これからどうするか」を選び、その中身を考え始めるのです。(幸せになる勇気/岸見一郎、古賀史健)
私は不安を感じた時に、この言葉を思い出し実践しています。
これからどうするか
不安なことを考えている時より、活力が湧くはずです。ぜひ試してみてください。