「令和になった今もゼネコン業界にパワハラはあるのか?」
ゼネコン業界に入りたいけど、3K(きつい、きたない、きけん)だし、パワハラがあるってよく聞くし、どうしようかなと悩んでいる方へ。
今、働いているけど、これからパワハラに遭うことがあるのか不安に思っている方もいるでしょう。
この記事は、そんな方に向けた内容です。
ゼネコン業界に入社して8年、現場監督としても8年の経験を持つ私が、実体験をもとに解説していきます!
結論
私はパワハラに遭ったことがありません!(メンタルが強いだけで気づいていないパターンではありません。)
今まで経験した現場の数は、災害復旧や応援を含めて7現場ですが、パワハラ上司がいたことはありません。
が!!
同期からパワハラ上司の話を聞くことはあります。こんなパワハラ上司がいると。
やっぱりかーと思いますよね。
正直なところ、ゼネコン業界でパワハラがなくなる日は来ないと思います。
でも、対策がないわけではありません。
なぜパワハラが起こるのか、そしてその対策は?
ゼネコン業界にある背景を考えながら、深掘りしていきたいと思います。
長時間労働の強要
ゼネコン業界といえば、やはり長時間労働のイメージがあるのではないでしょうか。
定時に帰ろうとしたら、上司から「もう帰るの?」なんて言われることも。。
ですが!今は変わり始めています。
ゼネコン業界、いわゆる建設業は、これまで「36協定」の適用除外業種でしたが、2024年4月からは、原則として時間外労働の上限が月45時間、年360時間までとなりました。
しかし、実際にはほとんどの会社が「臨時的な特別な事情があって労使が合意する場合(特別条項)」を適用しており、働く時間は依然として長くなっています。
- 時間外労働が年720時間以内
- 時間外労働と休日労働の合計が月100時間以内
- 時間外労働と休日労働の合計について、2〜6ヶ月平均80時間以内
- 時間外労働が月45時間を超えることができるのは、年6回が限度
上記を守らないと、会社は罰金を払うことになります。そのため、会社は「残業させるな!守らせろ!」と働き方改革に力を入れるようになっています。
MAX働いたとして、月45時間以内が6回、月75時間以内が6回のイメージですね。
月45時間以内の残業だと、1日2時間ちょいの残業ってことかあ。
ですから、
「もっと残業しろ!」
「この仕事が終わるまで帰るなよ」
などといったパワハラは、会社に歯向かうことになるので減少傾向にあります。
ちなみに、国土交通省やNEXCOからの発注時点で週休2日工事が多くなってきており、週休2日の現場も増加傾向にあります。
私が現在働いている現場も週休2日工事となっており、土日は必ず休みとなっています。
その他のパワハラ例
上司からの暴言や人格否定
不適切な仕事の押し付け
過度な叱責や監視
飲み会でのボディータッチなどの過度なスキンシップ
などなど、あげればキリがありません。
パワハラやセクハラに遭わないことを祈るばかりですが、もし自分がそういったシチュエーションに遭遇した場合、どういう行動を取ればいいのか、具体的に考えていきましょう。
対策
パワハラ上司より上の役職の人に相談する
例えば、パワハラ上司が主任だった場合、工事長や所長に相談しましょう。そこで、重要なのが、パワハラ上司と仲が良さそうな人は避けましょう。誤魔化される場合があります。
パワハラ上司が所長だよ!どうすんねん!っていう場合は、
工事事務所の枠を超えて、本社のお偉いさんにメールをしましょう。
ここで連絡しづらい。自分の評価が気になる。とか思ってはダメです。
ありのまま、自分が感じたことをメールしましょう。事態はすぐ改善されるはずです。
対人関係で困難な壁にぶつかり、どうしようもない時は
アドフレッド・アドラーはこう言っています。
「われわれが対人関係の中で困難にぶつかったとき、出口が見えなくなってしまったとき、まず考えるべきは「より大きな共同体の声を聴け」」
嫌われる勇気 /岸見一郎 古賀史健
困難はパワハラで、共同体っていうのは「事務所<会社<他会社」のことだね。
私の会社ではパワハラする人は、会社の人だけが見れるHPに掲載され、減給や部署の移動、休職などを命じられます。
あなたの会社も同じです。自分の会社にわざわざ問題のある人を抱えておきたいとは思っていません。
パワハラを受けたら、まず、その上司より上の役職の人に相談しましょう。
きっとあなたの力になってくれるはずです。
会社によっては相談窓口を設けている場合があります。
相談窓口では、相談した人を守る制度が細かく決められていますのであなたを守ってくれます。上司にも相談しづらい場合は、ぜひご活用ください。
転職
「社長に相談してもダメだった。」
そしたら、転職しましょう。
会社なんていっっぱいあります!
そんな会社辞めてやりましょう。そこで、頑張る必要はないです。
自分の健康を第一に考えて行動しましょう。
就活生へのアドバイス
現在、ゼネコン業界を選択肢の中のひとつとして考えている就活生たちへ。
- OB訪問活用する
可能であれば、OB訪問を活用してください。雰囲気が直にわかります。 - スーパーゼネコンを目指す
当たり前ですが、会社が大きくなればなるほど人が多いです。すると、必然的にパワハラ上司に会うことも確率的に低くなります。あったとしても、現場の移動で解決します。また、大企業は世間の評価に敏感ですから、パワハラが起きた場合に大きな問題としたくありません。そうすると必然的に保護されるのはパワハラを受けた側のあなたであり、した側の上司は厳罰を受けることとなります。
(ここで言いたいのは人が多い会社ほど、パワハラを回避できる確率が大きいと言いたいだけです。)
まとめ
パワハラは決して許されない行為ですが、現実にはまだ残念ながら存在します。就活生も現在働いている人も、自分の身を守るための知識を持ち、もし自分があった場合に対策が取れるようにしとくことが大切だと思います。
以上、「令和になった今もゼネコン業界にパワハラはあるのか?」という話題でした!
ご安全に!
まず、パワハラにあったら、相談、報告です。パワハラ上司は残念ながら私たちには変えられません。変えることができるのは、あなたの行動です。勇気を出し行動して、あなたの体と心を守りましょう。