自分の技術は自分だけのもの?自分のやり方を疑え!
自分だけが知ってる、効率のいいやり方。自分だけの個人フォルダに入っている、便利なCAD部品やマクロを組んだエクセル。皆さんは、周りと共有しているでしょうか?
隠すつもりはないけど、わざわざ共有するほどのものでもない。私は以前、この考え方でしたが、共有することを始めてメリットが多いことに気付かされました。
小さな現場の工事事務所単位の話ですが、共有してから感じたことは以下の3つとなります。
共有相手の作業効率があがる
自分だけの便利ツールを相手が使用できるようになり、作業効率が上がります。
現場での技術もそうですね。自分が当然と思っている知識でも、周りの人には意外と知らないことがあります。建設業は様々な現場がありますから、現場ごとで得られた経験があります。それを他の現場で共有することは大事なことだと思います。
CADデータなんか特にそうですよね。施工計画書にのせる図には、作業員さん、重機、資機材など色々なデータが入ります。私は同僚、上司から頂いたデータをひとつの図面にまとめているんですが、部下が出来たタイミングでそれを渡すようにしてます。
修正または改善される
自分がベストと思っていたツールも周りの人が使うと不具合を見つけてくれる時があります。また、より便利なツールに改善できるようにアドバイスをくれたりします。自分ひとりだけでは、気づかない部分を仕事仲間を通じて気づけるようになるんですね。
共有相手も自分に共有してくれるようになる
自分からの共有を続けていると、相手からも共有してくれることが増えてきます。
私には入社三年目の部下がいるんですが、これ便利だよっていう程度(使えよとは言いません。)に自分のツールを何個か共有してたところ、部下から「これ便利ですよ。」と教えてもらえるようになったんですね。これは、私には非常に嬉しい出来事でした。自分がいいと思うツール、情報を共有すると部下と上司の関係でも優れた情報をお互いに伝え合える環境が同時に形成されていくことがわかったのです。
なんだ。そんなことか。と思うようなことでも、あなたが始めれば(変われば)少しずつ変わっていきます。自分では便利、優れているツールだと思っていても共有相手の方が優れたものを持っていたりもします。その時は教えてもらいましょう。きっと逆の場合もあります。
相手の仕事内容に全然関係ない便利ツールをいきなり共有しても、??となりますから、相手の仕事内容に便利ツールが活用できそうなタイミングで共有するのがいいでしょう。伝え方も「使って」ではなく「こういうのもあるよ」が、相手にとっても負担がないです。
まとめ
今回のことをいい感じにまとめると
与えよさらば与えられん
ということです。求めよさらば与えられんではなく、自ら与えるのです。自らが与えているうちに、そのうち相手からも与えられるようになります。その結果、相手から与えられなかろうとも相手のことを悪く考えてはいけません。本来の目的は「技術を自分のものだけにするのではなく、相手にも共有し、作業効率を上げる」です。それが達成できればいいのです。相手からの共有はおまけ程度に考え、執着しないようにしましょう。相手が私に共有するかどうかを決めるのは相手です。私たちがそこに振り回されることはないです。
上記を踏まえた上で、ぜひ、明日からの職場で実践してみてください。
きっと少しずつ変化があります。
以上、自分の技術は自分だけのもの?自分のやり方を疑え!、という話題でした。
今回は現場事務所内での共有結果となります。このようなコミュニケーションをとることで、結果として話やすい雰囲気や相談しやすい雰囲気が醸成され、報告相談なども気軽にしてくれるようになっていると私は感じています。