1級土木施工管理技士が教える!工程表の基本と作り方ガイド

こんにちは、現場監督8年目のB監督です!
今回は工程表についてお話ししたいと思います。

工程表とは?その役割と重要性
1. 工程表の概要とメリット
工程表は、件名の通り、工事の経過を想定し、実行予定を一覧化した計画書です。実際の現場では、対話や予定事項の共通認識を持つための「地図」とも言えます。これが有効に活用されると、件の進捗が見えるだけではなく、問題を発見しやすくなるのもメリットの一つです。
メリット一覧
- 工事の進行状況が明確になる(無理な工程や無駄な作業がわかる)
- クリティカルパスが把握できる(問題発生前の早期対策が可能になる。)
- 資機材の転用の検討ができる(経済的な工程を検討できる)
協力会社や職人さんも私たちが引いた工程表をもとに作業してくれます。お互いにwin-winになるような工程が引けるようにしなければなりません。

2. 工程表がない場合のリスク
工程表がないと、次のような問題が発生する可能性があります。
- 重機等の稼働率が悪く利益率が低くなる
- 関連工事との工程が調整できておらず、工事がストップ
- クリティカルパスを把握しておらず、工期遅延
工程表のない現場は現場じゃない。工程がなければ、職人の予定も確保できないし、職人の追い回しもできないんだズ。

工程表の作り方と考え方

では実際にどうやって工程表を作っていくか、詳しく見ていきましょう。
1. 基本手順と考慮すべきポイント
具体的に重力式擁壁の構築工程をもとに話していきましょう。

重力式擁壁とは?
コンクリートの重さによって土圧に抵抗する擁壁のこと。基本は無筋で形は台形の形をしている。背面が直で土圧を受ける側が斜めになっています。
んー。なにから、考えればいんだろう。。

1. 工期エンドから逆算する
大前提として、工期内で終わらせることが我々には求められます。まず、◯日までに終わらせなければならないのかを確認しましょう。
なるほど。全体工程か月間工程を確認してみよう。それでもわからなかったら、上司にいつまでに終わらせればいいか確認してみるか。

2. 作業をリストアップする
施工計画書が出来上がっていれば、施工フローが記載されているはずなので、それを参考に必要な作業をリストアップしていきます。
- 現地確認
- 草刈り
- 測量
- 掘削、床付け
- 均しコン型枠〜脱枠
- 重力式擁壁型枠〜仕上げ
などなど。
3. 各作業の施工日数を決める
型枠に何日かかるのか。掘削〜床付けに何日かかるのか。を決めていきます。
この時に日数の根拠となるのが「歩掛り」です。過去にどれくらいの大きさの重力式擁壁を大工何人で何日で組み立てたのかなどを記録として残しておくと、自分の経験値として次に活かせます。
始めのうちは何もかもが初めてで、どれくらいかかるかも想定できない場合があります。その場合は上司に確認しましょう。上司に確認する場合は、自分の意見を持っていくといいです。何にも考えなしで質問し続けると成長しません。


4. 現場の立地・気象条件などを考慮する
施工日数が決まったら、あとはカレンダーに当てはめればいいわけではありません。
現場の立地を確認し、施工が予定通りに行えるかを確認しましょう。
他にも架空線や埋設物がないかを確実に確認しよう。
埋設物は地方自治体の役場で確認できます。

5. 工程表の線を引く
施工日数と現場条件が把握できたら、工程表に線を引いていきましょう。
実際に引いてみたものがこちら↓
2月末までに躯体構築〜埋戻しまで完了させる条件で書きました。
現地調査や草刈りは上記のように日数がかからないパターンもある。また、こんな施工直前に現地調査は行わず、数ヶ月前に見ておくことが基本なんだズ。

立会関係や資機材の搬出入は月間工程ではなく、週間工程や2週間工程で記載すればいいと思います。(今回はなんとなく入れてみました。)

6. 上司に確認⇨業者に投げる
上司に確認を仰ぎ、OKをもらえたら協力会社に工程表を送りましょう。
協力会社は職人の手配があるので、送るのは早ければ早いほどいいです。
このような工程調整は私たち現場監督にはついて回りますが、これが多いと他の業務に手が回りません。そうならないためにも、協力会社に何が原因か聞きましょう。
- 自分たちが工程表が送るのが遅いのか
- 協力会社の職人がそもそも不足しているのか
- 単純に職人の手配を忘れてしまっていただけなのか
反省点がわかったら改善し、お互いが気持ちよく、仕事ができる職場にあなたがしていきましょう。

2. 工程表作成時のよくあるミスと対策
- 工程にゆとりを持たせすぎて、職人が遊んでしまう。(工事利益の損失)
- 工程がきつすぎて、その後の全ての工程を調整する羽目になった。
- 作業工種が抜けており、作業が止まった。(工程遅延)
など。
対策は、「頭の中で施工開始から終了までをイメージすること」です!
掘削〜仕上げ作業まで何度も何度も頭の中で施工してください。工程表にない作業はないか確認するんです。想像が難しければ、現地まで足を運んで想像するんです。
意外と「あ!これがない」と気づくことが多いです(実体験)

頭の中のCADを動かすんだズ!!

工程表作成に便利なエクセルテンプレート
この記事を読んでいる皆さんの会社に、所定の工程表様式があればそちらを使うようにしてください。
今回私が使用したエクセルは下記からダウンロードできますので、よければ使ってみて下さい。
まとめ
今回は工程表の役割や基本的な作り方について説明しました。
次回は、「2週間工程表」について解説していこうと思います。
この記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。次回の記事もお楽しみに!
それでは、ご安全に!
土木工事は経験工学とよく言われます。完璧な工程をひけるように挑戦あるのみです!頑張りましょう!
