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【ゼネコン】現場監督、見てるだけ?施工管理としての役割って?

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一般的にブラック企業と呼ばれている現場監督たち。その業務は、多岐に渡りたくさんの業務をこなさなければならない。しかし、実際に現場でみると「あの人たち、何をしているんだろう?ただ見ているだけで、本当に仕事してるの?」そんな疑問を持ったことがある人も少なくないでしょう。実際、現場を歩き回り、時折作業を眺めている姿を見れば、「監督」という肩書きがついているだけで、本当はそんなに働いていないのでは、という誤解が生じることもあります。

しかし、現場監督の役割はその名の通り「監督」だけではなく、現場の全てを仕切る非常に重要なポジションにあります。もし、現場で暇そうにしている現場監督がいれば、実は優秀な可能性があります。優秀ではない監督ほど、事前の段取りが間に合っておらず、また、作業の予測がつかず未然にトラブルを防ぐことができず、慌ただしい現場が出来上がってしまうのです。

この記事では、現場監督が実際に何をしているのか、その内容について深掘りしていきます。

本当に何もしていなくて、一次協力会社がすごく優秀なパターンもあるね。

小次郎
小次郎

現場監督は何を見ている?

現場監督がただ作業を見守っているように見えるのは、実は非常に重要なプロセスの一部です。

現場監督が見ていること
  • 作業の進捗の確認
    ⇨予定通りに作業が進んでいるかを確認します。進捗が遅れている場合、すぐに対策を講じなければなりません。
  • 作業の安全性、作業員の安全の確認
    現場では、安全が何よりも重要です。不安全行動や危険リスクを感じた場合は、即座に是正しなければなりません。
  • 法令が遵守されているか確認
    ⇨労働安全衛生法を始めとした、さまざまな法律や規則が存在します。これらがしっかりと守られているかどうかを常に確認しています。
  • 作業内容が作業計画書から逸脱していないか確認
    ⇨事前に計画した作業に沿って作業が進められているかを確認します。予定外の作業が発生した場合は、作業を中断し再度、作業手順を確認してから再開します。
  • 細かなトラブルが起きていないか確認
    ⇨常に小さな問題は発生します。これらを見逃さずに、すぐに対応することが求められます。
  • 現場で遊んでいる資材、人がいないか確認
    リース機材が遊んでいないか、作業に対して人が多くないかを確認する。工事は利益を出さないといけませんから、当然こうした原価管理スキルも求められます。
  • 明日、明後日の作業も順調に干渉することはないか確認
    現場監督は1週間後、1ヶ月後の作業も視野に入れて動いています。計画的に進めることで、現場全体の効率が良くなるのです。

などなど、あげればキリがありません。

これらの業務は、表面的には体を動かしているわけでもないし、簡単そうに見えてしまうかもしれません。しかし、実際には頭の中は業務のことでいっぱいです。作業員の安全を守り、作業を円滑に進め、トラブルを未然に防ぐように現場監督は常に頭を働かせています

現場に行く時は、目的を持って行くこと、疑問を持つことが重要です。なぜそうなっているのかを理解することで、この先の作業のイメージも湧きやすくなります。

ひろきよ
ひろきよ

人間関係の調整とリーダーシップ

現場は、多くの異なる専門家や職人が集まる場所であり、彼らが一つの目標に向かって効率よく作業するためには、現場監督のリーダシップが欠かせません。職長、上司とのコミュニケーションを円滑にし、意見の食い違いやトラブルを未然に防ぐ役割も果たしています。

今の現場監督は職人に注意することができないと言われています。職人が不安全行動をしていても、今の関係性が崩れるのを恐れ、見てみぬふりをしてしまう、など。気持ちは大いにわかります。ですが、我々現場監督は注意しなければなりません。もし、あなたが不安全行動を注意しなかったことが原因で、事故が発生しその職人が大怪我をしてしまったら、一生後悔します。私も仲のいい職人を注意することはありますが、注意の仕方を気をつければ問題ありません。

〇〇さん、安全帯忘れていますよ。

〇〇さん、トラックへの昇降は昇降設備を使用してくださいね。

丁寧に、そして相手を尊重して伝えることが大事です。たまに、高圧的に注意する現場監督がいますが、私はあまり好きじゃありません。現場は一人では進められませんから、そのことを念頭においてコミュニケーションをとっていきましょう。

施工計画の立案と作業間調整

現場監督の重要な役割として、施工計画の立案と作業間調整があります。工事がスムーズに進行するためには、事前に詳細な施工計画が必要です。現場は、経験工学と言われますが、自身の経験を活かすのは当然として、従来の思考にとらわれず、斬新な工法も検討し最適な施工計画を立てなければなりません。施工計画立案後には、工程表の作成、資機材の手配、作業員のスケジューリングなど、多岐にわたる業務が含まれます。これらの業務をこなせなければ、現場は混乱し、工期の遅延やコストの増大といったトラブルに繋がります。

現場監督の重要な仕事
  • 施工計画の作成
  • 作業間調整
  • 工程表の作成
  • 資機材の手配
  • 契約、支払い業務
  • 発注者対応

あんまり、頑張りすぎないようにね。

小次郎
小次郎

まとめ

現場監督は「見ているだけ」ではなく、工事現場全体を管理し、円滑に工事を進めるために重要な役割を持っています。その働きぶりは、良くも悪くも遠目で見るだけでは伝わらないかもしれません。ですが、現場監督は、人々の生活をよりよくするインフラ構造物を安全に、高品質に作り上げようと毎日必死に頑張っています。この記事を通して、現場監督の業務を少しでも理解していただけたら嬉しいです。

ご安全に!

以上、【ゼネコン】現場監督、見てるだけで満足?施工管理としての役割って?という話題でした。

現場監督が暇ではないぞ!とアピールしたかったんですが、逆に忙しすぎじゃない?というイメージをつけてしまったかもしれません。これらの業務は一人で全てをこなすのではなく、何人もの現場監督で協力し合って遂行していきますので、ご心配なく!

ひろきよ
ひろきよ

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ABOUT ME
ひろきよ
ひろきよ
30代ゼネコン勤務
大学院卒業後、ゼネコンに入社。部門は入社以来、[元請]土木系の現場施工管理を担当。 将来に漠然とした不安を抱え、なにかを始めようと思い、2024年にブログを開始。 ゼネコンの実際の仕事内容、犬との遊び、趣味でしているキャンプ、好きな読書関連を投稿してます。
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